【小室会見の一問一答】KEIKOは“小4”…歌に興味なくなった

 結婚会見で笑顔を見せる小室哲哉とKEIKO(右)=02年
 引退についての質問に涙があふれる小室哲哉
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 音楽プロデューサー・小室哲哉(59)の引退会見は19日、東京・青山の所属レコード会社・エイベックス本社で開かれた。小室は1時間40分にわたって心境を告白。不倫騒動を謝罪した後、引退という決断に至る経緯や、療養中の妻・KEIKO(45)の病状などを説明した。以下は会見での主なやり取り。

  ◇  ◇

 (冒頭のあいさつから50分間は、持ち込んだ書面を時折見ながら話し続けた)

 「今回の報道により、KEIKO、家族、ファンの皆さま、その他スタッフの皆さま、いろいろな方々にご心配をおかけし、お相手の方にもご迷惑をおかけしたことを、おわびいたします。僕なりのこの騒動のけじめとして、引退を決意しました」

 (KEIKOの現状について)

 「身体的な後遺症がなく、脳の障害で欲がなくなったり、僕から見た感じで、女性から女の子という感じの優しい性格になったのかなという感覚。残念ながら音楽に興味をなくしてしまって、4年、5年近くですか、ほぼ歌うことがなくなりました。お恥ずかしい話なんですが、今、小学4年生ぐらいのドリルを楽しくやっています」

 (KEIKOの介護について)

 「夫婦ということで大人の女性とのコミュニケーション、会話のやりとりが日に日にできなくなってきて。何度も繰り返しの質問だったりで、ちょっと僕もつかれ果ててしまったことは3年ぐらい前ですかね、あったと思います。2年ほど前からは年に2~3カ月、(KEIKOの実家の)大分の家族に支援してもらってます」

 (自身の体調について)

 「(数年前に)C型肝炎になってしまいまして、病気がちというか闘病になってしまいまして。KEIKOが普通の妻であるわけではないので、看病であったり、言葉をかけていただくことは難しい状況で。そのとき仕事を縮小して、2人の生活を基本に考えるべきだったのかな。突発性難聴にもなって、左耳が今もほぼ聞こえません。キーンという音が鳴りっぱなしで、原因不明で、ストレスだろうと言われてます」

 (残った仕事について)

 「現在引き受けさせていただいている仕事はたくさんあります。そういう方とは直接お話をしていません。まだ解散していないグループのプロジェクトもあります。望まれるのであれば期待に応えるべく最低限のことは全うしていきたいと思っていますが、自発的な音楽活動は…本日を持って終了と思っています」

 (報道陣との質疑応答)

 -引退が浮かんだ時期は。

 「音楽が創れないわけではないのですが、体調が悪くなって、介護と両立する限界を感じ始めたのは(昨年の)8月。来年は一般的な定年だなと、それくらいに考えてました」

 -A子さんとは一緒に寝ていたと報じられましたが。

 「大前提として、僕が体調不良で来ていただいてました。不徳の致すところで、誤解を招くことになりました。5~6年前から普通の男性としての能力はなくて、精神的な支えが必要だったのだと思います」

 -KEIKOに報告したときのリアクションは。

 「特殊な例ですが、簡単な言葉で『ごめんね』『分かったよん』とやったり。『これはやだな』とか本当に短い言葉でのやりとりを昨日までしてました。年に数回ですが正常に会話できるときもあって、『私は普通じゃない』と言ってるので、僕もどこかで甘えていたと思います」

 -引退は誰かに相談したのか。

 「たった1人の判断です。誰にも相談していません」

 -活動休止ではなくて引退するのは。

 「(有罪判決を受けた過去の経験から)償いをしないといけないというのが、ほかの方より強い。いけないことをしてしまったときには、最大限に自分ができることをしなきゃいけない。僕の中で最高最大の結論になっちゃうのかな」

 -今後は夫婦でどう歩んでいくのか。

 「本当に頭は混乱していて、どうしたらいいか分からないんです。どう責任をとっていくのか、考えて悩んでます」

 -音楽人生を振り返って。

 「芸能で有名になりたい、ではなく、自分が楽しめる音楽がやりたくて始まったもの。90年代にはいろいろな(セールス記録の)数字があります。引退を発表した安室さんや、歌ってくれたアーティストさんへの思いは計り知れない。1曲1曲話すと、1日かかるくらいのいい思い出がたくさんあります」

 -1番うれしかったこと、つらかったことは。

 「1番は非常に難しいですね。90年代、いろんな方が歌ってくれたヒット曲で、みんなが楽しんでる姿が1番うれしかった。1番つらかったのは今日です」

 -今後の音楽業界に伝えたいこと。

 「欧米がどうしても先に進んで、引っ張っていく環境。欧米がV字で盛り上げてると聞きますが、日本もネットの使い方を勉強して、それに沿って活動できればいいのかな」

 (最後にひと言)

 「高齢化社会に向けて、介護の大変さ、社会ストレスだったりが、この10年で増えていると思ってます。こういったことを発信することで、皆さんも含め、いい方向に幸せになるように動いてくれたら」

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