絵本作家でお笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が２５日、ブログを更新し、「はれのひ」被害の新成人のために行う「リベンジ成人式」のために、小学生が貴重なお小遣い１４６５円を直接持ってきたことを明かし「身の引き締まる思い」とつづった。

　西野は成人式当日に連絡が取れなくなった「はれのひ」の被害にあった新成人のために「リベンジ成人式」を無料で開催すると公表しているが、この成人式の資金となるのが、西野が開発した「レターポット」というシステム。１文字５円で相手にメッセージを送れるもので、手紙を受け取った人は文字数×５円の暗号通貨を受け取り、それを換金できることから、西野は、自分宛にレターポットを送るように呼びかけていた。

　そんな時、三重で自著のイベントに行った際、小学生の男の子が１４６５円と手紙を持って西野のもとへやってきたという。男の子は「手紙の文字を数えたら２９３文字だったので、１４６５円です。僕、スマホを持っていないので、アナログのレターポットです」と説明した。

　西野は「当然受け取るわけにはいかない」と断ったが、「手紙を読んで欲しい」と男の子に言われ読んでみると、このお金は妹とのお小遣いだといい「このお金は西野さんが考えた成人式で使ってください。みんなが笑顔になってくれたら、ぼく達もうれしいです」と書かれていた。

　西野は、男の子の行動力に「身の引き締まる思いだ」と改めて感激。「これだけ小さな子供が世の中を想い、世の中を面白くしようとしている中、はたして僕らは彼ら以上の行動ができているだろうか」と自問自答。「少なくとも、年下の連中に寂しい思いをさせるような大人にはなりたくない」「世の中をもっともっと面白くします」と誓っていた。