中瀬ゆかり氏、文春批判にひそむ危険性を警告「二元論でものを考える人は怖い」
編集者で新潮社出版部長の中瀬ゆかり氏が25日、TOKYO MXの生番組「5時に夢中!」で、週刊文春の不倫疑惑報道を受けた音楽プロデューサーの小室哲哉が引退を表明し、高まっている同誌への批判にひそむ危険性を警告した。
中瀬氏は小室への同情を示した上で「イコール引退になったから、だから『文春ひどい』ってなる人たちって、たぶんセンテンススプリングだの文春砲っていう時も『わー文春砲』って盛り上がってた人たちとそんなに変わらないと思う。状況が変わりそうになると急に攻撃を、こっちが悪いっていう、二元論でものを考えるっていう、極端に、こっちが悪い、こっちがいいとかなっちゃう人ってとっても怖くて」と、文春批判への違和感を表明。
「私の好きな言葉に『知性っていうのは、思ったことを極限までに突き進めないことだ』っていう。知性っていうのは、あるところで歩留まりというか、そこで止められることが一種の知性だと思っているので。一方的に、感情だけでカッとして、『だから廃刊にしろ』とか『不買運動だ』みたいになっている人たちは、また今度、何かあった時には手のひらを返すんだろうなって気はしてみてますね。それは新潮にだっていつ起こってもおかしくないことだし」と、文春批判にひそむ危険性を訴えていた。