ET-KINGいときんさん通夜 メンバー宣言「これからも歌っていく」

 いときんさんの祭壇 
いときんさんの通夜の後、集まったファンに感謝の言葉を述べるETーKING=大阪市内の斎場 
2枚

 1月31日にがん性心膜炎のため38歳で死去したヒップホップグループ「ET-KING」リーダーのいときん(本名山田祥正=やまだ・よしまさ)さんの通夜が3日、大阪市内の「やすらぎ天空館」で営まれた。グループのメンバーや漫才師のオール巨人(66)、タレントのたむらけんじ(45)ら多くの芸能関係者が参列した。メンバーのコシバKEN(37)はグループとして5人で活動を続けていくことをファンに誓った。告別式は4日午前10時半から、同所で執り行われる。

 メンバーが「ET-KING」の活動継続をファンに宣言した。通夜を終えるとコシバらメンバーは外で待っていた多くのファンに「いときん、(14年に死去した)TENNの気持ちも引き継いで、僕たちしか歌えない歌をこれからも歌っていこうと思っています」と報告。「耳にしたときは思い出して下さい。最高の男たちです。それに負けないように俺たちも日々精進していこうと思います」と言葉を詰まらせながらあいさつした。

 3年半前にはTENNさんを見送った同じ斎場だった。家族やメンバーらとの写真が飾られた。ファン用の献花台も設けられ、いときんさん愛用のスニーカーや帽子、昨年12月に出演したグループの全国ツアー千秋楽公演で着用した法被なども、参列するファンに見てほしいとの遺族らの希望で展示された。

 遺影は、故人の強い意向で参加が実現した昨年のツアー千秋楽公演で歌っている豪快な笑顔。関係者の1人は「体力的にもギリギリだった」と当時を振り返ったが、コシバは「3曲ではなく、もっとたくさん歌いたいといときんから申し入れがあった。今となってはもっとたくさん歌っておけばよかった」と悔やんだ。

 ET-は19年に、結成20周年を迎える。いときんさんは2月に行われるライブへも参加の意向を持っていたという。いときんさんが残した曲や、アイデアのメモ書きもあり、センコウ(38)は「あいつがためていた曲もあり、何としても引っ張り出してきて、メモも俺らで解釈して、曲を作れたらと思っています」と語った。コシバは「2月からのライブも音楽を、歌を、人にメッセージを伝えられるように活動していきたいと思います」と力強く誓った。

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