陸自ヘリ墜落事故、飛行前に交換した部品が落下 整備に問題か
佐賀県神埼市の住宅に墜落した陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが、飛行前に4枚の羽根をつなぐ部品メインローター(主回転翼)ヘッドを初めて交換していたことが6日、分かった。メインローターは上空でばらばらになったとみられ、機体部品は広範囲にわたり散乱していた。陸自は整備不良が原因となった可能性もあるとみて、点検の経緯を詳しく調べる。機長の操縦士の遺体が機体下から見つかり、死亡者は2人となった。
メインローターが分離する事故は極めて異例。陸自と県警は業務上過失致死と航空危険行為処罰法違反の容疑で現場検証を実施し、機体からフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収した。
防衛省によると、ヘリは50時間の飛行ごとに実施する定期整備に加え、1750時間の総飛行時間を目安にメインローターヘッドを交換した。