台湾で地震 日本人9人負傷、ホテル傾き避難
6日午後11時50分(日本時間7日午前0時50分)ごろ、台湾東部花蓮県で強い地震が発生した。米地質調査所(USGS)によると、震源は同県花蓮市の北約22キロで、地震の規模はマグニチュード(M)6・4。震源の深さは10・6キロ。台湾当局によると、6人が死亡し256人が負傷した。88人と連絡が取れていない。台湾の外交部(外務省)によると、日本人9人が負傷したが、命に別条はない。
現地当局によると、損壊した4棟の建物のうち連絡が取れていない人の大半は、12階建てとみられるビル「雲門翠堤大楼」の入居者ら。余震が続いており、救出活動は難航しているもようだ。
台湾メディアによると、花蓮市内のホテル「統帥大飯店」の1階部分がつぶれて建物が傾いた。泊まっていた日本人観光客約30人が避難。多くの宿泊客らが救出された。道路には各所で亀裂が入り、2カ所の橋も被害を受けた。ガス管の損壊なども報告され、4万戸が断水し、約1800戸が停電した。
蔡英文総統は軍などに全力で救助に当たるよう指示。行政院(内閣)は災害応急センターを始動させ、花蓮県にも開設した。
花蓮市付近では4日から地震が90回以上観測されていた。