宮沢氷魚“30連敗”からの出発 ドラマで奮闘中の元THEBOOM宮沢長男

 2014年に解散したTHE BOOMのボーカル・宮沢和史(51)の長男で、モデル、俳優として活躍する宮沢氷魚(23)が、2クール連続でドラマ出演中だ。俳優デビュー作となった昨年10月期の「コウノドリ」に続き、1月期も日本テレビ系「トドメの接吻」(日曜、後10・00)で存在感を発揮。順風満帆な芸能生活と思いきや、スタートは“オーディション30連敗”から始まった。二世タレントの重圧と戦いながら、世界挑戦を夢見る年男に迫った。

 年をまたぎ、宮沢は「コウノドリ」のゆとり研修医から乗馬クラブのくせ者に変身した。放送中の「トドメの接吻」では、主人公たちと敵対する役柄。撮影がかぶる時期もあったが、「互いの現場からギブアンドテイクで刺激をもらって、医療ものとサスペンスで現場の雰囲気がこんなに違うのかと驚きました」と充実した時間を過ごしている。

 「島唄」「風になりたい」の“BOOMの息子”からは逃れられない。米大学への留学中、常時面接を受け付けていた新垣結衣(29)らが所属する現在の事務所にフェデックスで履歴書を送った。「届いたら通知をくれるオプションも付けたら、70ドル以上。これでダメならもうダメかなって気持ちでした」。

 憧れは阿部寛(53)のような俳優。父と同じ歌手は「歌が超下手だったので、早い段階で諦めた」という。

 最終面接まで進んだ段階で両親に報告すると、母でパーソナリティーとして活動する光岡ディオン(52)に「公の場に出る大変さに耐えられるの?」と心配された。父には「自分の人生だから、やるからには全力でやりなさい」と言葉を送られたが、応援する雰囲気ではなかったという。

 事務所入りするも、スタートは散々だった。184センチの長身を生かしてモデルに挑戦するも、うまくいかない。「入ったときは全然、仕事がなかったです。ウェブカタログのモデルのオーディションとか受けて、落ちまくりました。2、3カ月くらい週3、4で落ちていたので、30連敗くらいですかね…」。

 初めて合格したのが現在、専属モデルを務める「メンズノンノ」。「本当にうれしくて家で飛びまくって、親に報告しました。父はそのとき初めてちょっと認めてくれた気がします」。

 大事にしている言葉がある。父からもらった「謙虚な気持ちを忘れるな」。厳しい芸能界で消えていった数々のタレントを知るからこその言葉だった。

 戌年の年男は、メジャーリーグに挑戦する野球の大谷翔平投手(23)や平昌五輪での連覇を目指すフィギュアスケートの羽生結弦選手(23)らと同じ世代。国際基督教大学(ICU)卒で、日本語よりも英語が得意な氷魚も、世界をにらんでいる。

 「長期の目標としては英語圏で活躍したいと思っています。なるべく多くの作品に出て、力を付けて、成長していきたいです」

 書き初めには英語で「本能を信じろ」とつづった。大きな夢に向かい、本能が導く役者道を進む。

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