「夢」ネームの元祖・成田童夢 平野がホワイトより得点が低かった理由

 スノーボード男子ハーフパイプで銀メダルを獲得した平野歩夢。手前は金メダル獲得を喜ぶ米国のホワイト=平昌(共同)
プロボーダー、タレントとして活動する成田童夢
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 2006年トリノ五輪のスノーボード・ハーフパイプ代表で現在はプロボーダー、タレントとして活動する成田童夢(32)が14日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」に出演。松岡修造級の熱い解説で特大のインパクトを残した。

 童夢は登場するなり、「はいっ!名前に夢がつくパイオニア、成田童夢です」と故・宮尾すすむさんばりの「はいっ!」ポーズで仰天のつかみネタ。安藤優子キャスターらスタジオを爆笑で包んだ。

 童夢といえば、妹・今井メロ(30)=旧姓・成田メロ(夢露)=ときょうだいそろってトリノ五輪にスノーボード日本代表として出場。童夢は「日本人のすごさを見せてやる」などのビッグマウスぶりで、注目を集めていたが、メロとともに予選敗退した。

 この日は、ピンストライプの紺のスーツ、水色のネクタイ、白いワイシャツ…と“優等生”のイメージで登場。平昌五輪・スノーボード男子ハーフパイプ・決勝で2大会連続となる銀メダルを獲得した平野歩夢(19)の競技を熱く解説した。縦(後ろ)2回転、横4回転の「ダブルコーク1440」を連続で決めた平野がなぜ、ショーン・ホワイト(米国)に負けたのか、という疑問にも分かりやすく答えた。

 95・25点を叩きだした平野の2回目は5発のエアーで構成された。(1)「メランコリー」(板をつかんでジャンプ) (2)「フロントダブルコーク1440」(後ろ2回転、横2回転) (3)「キャブダブルコーク1440」(後ろ2回転、横2回転) (4)「フロントダブルコーク1260」(後2回転、横1回転半) (5)「バックサイド1260」(横3回転半)

 童夢解説は以下の通り。

 「1発目(のエアー)、すごく高いメランコリーから1440、もういちど1440、しっかり1260、ヒールサイドの1260、で完璧の演技なんです。これは平野選手の最高の演技、非の打ち所がないんです!ただ、彼のやってる演技、後方宙返りがすごく多かった。

 5発飛んでいたが、2、3、4発目のエアー、こちらが3発連続で後方宙返りの技になったんです。ある意味、同じような技で、(同じ技の積み重ねは)点数が加算されない。色々なバリエーションを含めた総合得点が必要。

 後方宙返りだけでなく、一番最後の技、バックサイド1260のように横回転(などバリエーションが必要)。横回転、後回転、斜め回転、前回転、大きく分けて4つを組み合わせることによって高得点になる」

 ショーン・ホワイトは、「縦(後ろ)回転より難しい」横4回転を含め、高難易度の技のバリエーション、さらに4発目のエアーでホワイトしかできない決め技「ダブルマックツイスト1260」(前回転+横1回転半)を繰り出し、平野を上回ったのだという。

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