ノムさん 沙知代さん最後の言葉は「大丈夫よ」…強い妻のままで逝く
プロ野球解説者の野村克也氏(82)が16日、TBS系で放送された「爆報!THEフライデー」に出演。昨年12月8日に亡くなった妻・沙知代さん(享年85)の最期を語った。
沙知代さんは12月8日午後1時ごろ、いつものように玄関にお手伝いさんを迎えにいき、「調子悪いから(ベッドで)休んでるね」と2階へ。同2時8分には、ダイニングに姿を見せたが、顔色が悪く、蒼白で、突然テーブルにつっぷすように頭をつけて動かなくなった。驚いてお手伝いさんが別室にいた克也氏を呼び、隣に住む息子の克則氏を呼びに行ったという。
克也氏が「大丈夫か、大丈夫か」と声をかけると、沙知代さんは「大丈夫よ」と返答。それが最後の言葉となった。すぐに救急車を呼んだが、意識が戻ることはなく、同4時9分、息を引き取った。克也氏は「(大丈夫よ)それが最後(の言葉)。弱音は吐かない」と最後まで“強い妻”のままで逝ったことを明かした。
克則氏は「『私は死ぬときはポックリいくから』と言っていた。お袋らしい最期だった」と振り返った。
容体が急変する前、ベッドで沙知代さんは、突然「手を握って」と言ってきたという。普段そんなことは言わないだけに、克也氏は驚いたというが、「心臓がチクチクするの。心臓の左側をさすって」と言われ、さすったのだという。これが死因となった虚血性心不全の予兆だったとみられる。
亡くなる1カ月前の検診では異常は見つかっていなかったという。