藤井五段が朝日杯OP優勝 史上初の中学生V&六段昇段

決勝の対局を前に頭を下げる藤井聡太五段(左)。右は広瀬章人八段=東京・有楽町朝日ホール(撮影・開出牧)
決勝の対局を行う藤井聡太五段(左)。右は広瀬章人八段=東京・有楽町朝日ホール(撮影・開出牧)
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 将棋の朝日杯オープン戦決勝戦が17日、東京・有楽町朝日ホールで行われ、藤井聡太五段(15)が広瀬章人八段(31)を破って優勝した。15歳6カ月での一般棋戦優勝は史上最年少記録で、史上初の中学生での全棋士参加棋戦優勝。また、五段昇段後の全棋士参加棋戦優勝により、同日付で六段に昇段。2月1日に順位戦C級1組昇段決定による五段昇段から、わずか15日での再昇段となった。

 午前中に行われた準決勝では、憧れの存在と公言していた羽生善治竜王(47)を破った藤井新六段。決勝では、10年に23歳の若さで王位を獲得し、順位戦では現在もA級に所属する強豪・広瀬八段だったが、加速する15歳の勢いはとどまるところを知らなかった。

 藤井新六段は、準決勝に続いて先手番に。戦型は得意の角換わり腰掛け銀となった。序盤から落ち着いた駒組みで、中盤ではすでにやや優勢とみられる状態に。そのままリードを保ち続け、最後は自慢の終盤力を存分に発揮して勝利をたぐり寄せた。

 過去の一般棋戦優勝の最年少記録は、加藤一二三九段が1955年度の「六、五、四段戦」で達成した15歳10カ月だったが、これを4カ月更新。また、全棋士参加棋戦優勝は同じく加藤九段が1957年に高松宮賞争奪選手権戦で達成した17歳0カ月が最年少記録だったが、こちらは1年6カ月の更新となり、中学生での六段昇段も史上初となった。

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