大手芸能事務所「ワタナベエンターテインメント」の所属芸人によるお笑いバトル「ワタナベお笑いＮｏ．１決定戦２０１８」の決勝が１９日、都内で行われ、結成４年目のお笑いトリオ「ハナコ」が優勝、１２８組の頂点に輝いた。

　予選は「進研ゼミ」ネタで同じ組のアンガールズとフォーリンラブ、決勝でもサンシャイン池崎と、次々に実力者を退けての“金メダル”。菊田竜大（３０）は「テレビで忙しい方には負けられない」と、月の半分はライブに出演して培った実力を存分に披露しての優勝に胸を張った。

　「本番に弱い」と言われてきた。昨年も複数のお笑いコンテストで決勝に進出するも、あと一歩で頂点を逃してきた。年頭、岡部大（２８）が「今年は賞レースを全部取ろう」と宣言し、３人で気持ちを入れ替えて奮起。この日、最初の１冠を獲得し、好発進した。

　トリオにとって初の栄冠に、秋山寛貴（２６）は「こんな大きなトロフィーは初めて。他の賞レースも取る」と、キングオブコントや昨年決勝進出した「ＡＢＣお笑いグランプリ」などのタイトル総なめを改めて誓った。

　現在は３人ともアルバイト生活。岡部と秋山は築地市場で働き、菊田も配送の仕事に就いている。岡部は優勝の一夜明け、朝５時からすし店で働く。この優勝を、そんなアルバイト生活から脱する一歩にする覚悟だ。

　昨年、単独ライブで大赤字を出してしまったこともあり、賞金３００万円は単独ライブの資金に回すという。３人は「ぜひ単独ライブには羽生結弦選手に来てほしい」と熱望。堂々と“笑いの金メダリスト”らしいステージを披露するという。