羽生 瞬間最高視聴率46・0% 真央VSヨナのバンクーバー五輪に肉薄
平昌五輪で、17日に羽生結弦選手(23)が五輪連覇を達成した「フィギュアスケート男子フリー」の中継番組(NHK総合)の視聴率が、瞬間最高46・0%を記録したことが19日、分かった。浅田真央さん(27)とキム・ヨナさん(27)の日韓エースが激突した10年・バンクーバー大会「フィギュアスケート女子フリー」の46・2%に肉薄する驚異的な数字。また18日に小平奈緒選手(31)が金メダルを獲得した「スピードスケート女子500メートル」(TBS)も瞬間最高34・6%をマークした。
日本中が歓喜に沸いた羽生の偉業達成は、視聴率でも五輪史に残るハイスコアをたたき出した。
17日の「男子フリー」はNHK総合が午後0時15分から中継した。視聴率が伸びにくいとされる休日昼間の時間帯だったが、羽生選手がショートプログラム(SP)でトップに立っていたこともあり、五輪連覇の行方に大きな注目が集まった。
羽生選手の魂の滑りに視聴者もくぎ付けとなり、平均視聴率は33・9%を記録。NHKによると、羽生選手の演技時間には40%超の数字で推移し、メダルが確定した午後2時10分に、瞬間最高46・0%に到達した。羽生選手の出身地の仙台地区ではさらに数字が上積みされ、平均が41・2%、瞬間最高は56・0%だった。
瞬間最高値の46・0%は、自国開催となった98年・長野大会の「開会式」(43・0%=荻原健司さんの選手宣誓)や、「ジャンプ男子ラージヒル」(42・1%=船木和喜さんが金メダル獲得)の名場面をも上回った。
長野大会以降では、浅田真央さんとキム・ヨナさんの宿命対決に沸いた10年・バンクーバー五輪の「フィギュア女子フリー」(46・2%)が金字塔となっていたが、これに迫る2位の記録となった。
また、羽生選手がケガから完全復活を果たし、完璧な演技で首位発進した16日の「フィギュア男子SP」(TBS)も平均13・2%、瞬間最高27・6%をマークした(数字は関東地区、ビデオリサーチ日報調べ)。