「滝沢歌舞伎」東京五輪仕様でショー形式に…羽生の表現者魂見習う

 タッキー&翼の滝沢秀明(35)とV6の三宅健(38)が19日、都内で取材に応じ、13年目を迎える滝沢主演舞台「滝沢歌舞伎」(4月5日~5月13日、東京・新橋演舞場)を2020年東京五輪仕様に進化させることを明かした。海外の人にも楽しめるように歌やダンスをより前面に出したショー形式に変え、第二幕はジャニーズのエンターテインメント一色に。平昌で五輪連覇を達成したフィギュアスケート男子・羽生結弦選手(23)に刺激を受けた2人が、世界へ日本の舞台を届ける。

 2020年7~9月開催の東京五輪・パラリンピックへ、舞台を進化させる。座長の滝沢は「海外の人も楽しめるショーに。第一歩として滝沢歌舞伎の変化を楽しんでもらえる2018年にしたい」と宣言した。

 ショー形式に変更した今作が、2年後に向けた試金石となる。第二幕は歌、ダンス、フライング、水などジャニーズのエンターテインメントを結集する。「虹」をテーマにした総踊りも用意。「キャスト全員が虹色のようにあでやかな世界観を作って、平和の象徴を表現したい」とメッセージも伝える意向だ。

 言葉を超えて世界を感動させる-。表現者として心を動かされたのは、羽生選手の鬼気迫る演技だった。NHKの平昌五輪&パラリンピック放送で、視覚や聴覚に障がいのある人も楽しめる「ユニバーサル放送」のパーソナリティーを務める三宅は「命を削るようなパフォーマンス。見終わった瞬間に涙がこぼれた。自分たちも表現者としてああ、あるべき」と熱い思いを吐露。滝沢も「体1つで(観客の)心を動かすのは簡単にはできない。尊敬できる」と刺激を受けた。

 目指すは、東京五輪期間中の公演だ。これまでは、07年の新橋演舞場、15年のシンガポール公演以外は春公演だった。滝沢は、五輪と重なる夏公演に向けて「やりたい。日本のいいところを表現していきたい」と意欲。タッグ3年目の三宅との新曲も予定する滝沢は、外国人をも感動させる舞台を仲間と共に作り上げていく。

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