大杉漣さん芸名由来の高田漣 秘話明かし哀悼「悲しくてやりきれない」
名バイプレイヤーとして活躍した俳優・大杉漣=本名・大杉孝=さんが20日、急性心不全で死去した。66歳だった。芸名の由来となった弦楽器奏者・高田漣は20日夜、ツイッターで「信じたくないです」「悲しくてやりきれない」と悲痛な思いをつづった。
フォークシンガーに憧れ、自身も歌やギターを演奏した大杉さんの芸名「漣」は、大ファンだった日本を代表する伝説的フォークシンガー、故・高田渡さんの長男、「高田漣」から取った。2000年、徹子の部屋に出演した際には「『さざなみ』とも読むんですけどね。僕が大好きだった高田渡さんの息子さんから(名前を)いただきました」と説明していた。
高田漣は20日夜、ツイッターで大杉さんの訃報を伝えるニュースを引用し、「信じたくないです。あんなに強い人が…」と衝撃をツイート。「若き日の頃の大杉さんは父・高田渡の所にやって来て息子さんの名前を芸名に下さいと直談判に来たという」と芸名を名乗る時に、わざわざ大杉さんがやってきたという秘話を明かし、「時は過ぎ父と僕は大杉さんと共演したり父が亡くなった後もご一緒したり楽屋に差入れを頂いたりいつも優しい大先輩でした」とありし日の思い出を振り返った。
最近も時折、メールなどで連絡を取り合っていたようで、「時折頂く何気ないメールがもうこないのかと思うと悲しくてやりきれない」と哀悼の心境をつづった。