大杉漣さん、亡くなる前日「いつも以上に元気」 テレ東Pも困惑
テレビ東京が22日、都内の同局で定例の社長会見を開いた。同局で放送中のドラマ「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら…」(水曜、後9時54分)に出演している俳優の大杉漣さんが21日に死去したことについて、番組チーフプロデューサーの浅野太氏も驚きを隠せない様子だった。「いつも以上に元気」だったといい、撮影スケジュールも「予定よりは楽になっていると思う」と無理のないものだったと振り返った。
大杉さんは、20日はドラマの撮影日で午前8時から休憩を挟み午後9時まで行われたという。浅野氏は「当初のスケジュールより現場が少し巻いている」と語り、予定より楽な進行だったと語った。
時系列を振り返ると午後9時ごろに撮影が終わり、大杉さんは共演者とホテルの外へ食事に行ったという。午後11時に自室に戻ったが、深夜0時ごろに腹痛を訴えて病院へ。妻やラインで連絡を受けた共演者一同が駆けつけたが、21日午前3時53分に急性心不全のために亡くなった。
浅野氏は「当日の撮影の様子ですが、まったくもって元気だったと聞いております。(体調については)まず確認をしましたが、いつも以上に元気だったと聞いています」と、失調を感じさせる様子はなかったという。長田隆編成局長は「制作側にも、まったくの突然のことで非常に戸惑うというのが率直なところです」と沈痛な面持ちだった。
ドラマは28日(第4話)と3月7日(第5話・最終回)に放送されるはずだった2話分を残している。撮影進捗状況は第4話が7割、第5話が3分の1ほどという状況だというが、小孫茂社長は「第4話、第5話は続けられないものかと指示を、昨日(21日)のうちに編成にしております」と明かした。これを受けた長田編成局長も「ご遺族の方、共演者の方、スタッフの方々のご理解をいただきながら、なんとか放送にこぎつけるべく、プロデューサーを中心に調整に入っているところです」と放送実現へ努力しているとした。