急性心不全のため６６歳で亡くなった俳優・大杉漣さんの急逝から一夜明けた２２日、芸能界からジャンル、世代を超えた追悼メッセージが相次いだ。テレビ番組や映画で共演した、お笑いコンビ・ナインティナインや俳優・西田敏行（７０）らに始まり、個人的な付き合いがあったという俳優・伊勢谷友介（４１）らも、老若男女を問わず愛された人柄の故人をしのんだ。

　“コワモテ”なルックスとは対象的に、明るく穏やかな性格で、誰からも愛された大杉さん。突然の死を悼み、悲しむ声が、芸能界からも数多く上がった。

　日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」内の人気コーナー『ゴチになります！』で共演したナイナイは、岡村隆史（４７）と矢部浩之（４６）が連名で「『ぐるナイ』での大杉さんの包み込む優しさ、沢山の気遣いに感謝しかありません。本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントした。

　同じく“ゴチファミリー”の渡辺直美（３０）は「私みたいな若手芸人にも気さくにいつもお話ししてくださったり、あだ名で呼び合おうと緊張する私たちに提案してくださったり、とても優しい大先輩でした」と述懐。ＴＯＫＩＯ・国分太一（４３）は、ＭＣを務めるＴＢＳ系「ビビット」で「最後に会ったのが去年の年末。その時の元気なあの笑顔が忘れられない。本当かなと思ってしまう」と、まだ信じられない様子だった。

　昨年公開の映画「アウトレイジ　最終章」などで共演した西田は「御家族にも、また誰にも迷惑はかけませんと言わんばかりの急逝に、貴方の他者に対する優しさを感じます。潔い見事な御生涯でした」と、独特な表現で急すぎる旅立ちについての思いを吐露。伊勢谷はツイッターで「僕にとっては数少ない助言をいただける先輩」とした上で、「個人的な相談にものってもらい、役者として、人間として、未来に希望を持たせてもらいました」と大杉さんへの深い感謝をつづった。