舞台でW主演の前川清 左さんは「人生を楽しんでいた」
1970年代のヒットドラマ「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などで人気を博した、俳優の左とん平(ひだり・とんぺい、本名肥田木通弘=ひだき・みちひろ)さんが、24日午後3時57分に心不全のため、都内の病院で亡くなったことが25日、分かった。80歳。左さんは昨年6月に急性心筋梗塞で入院し、闘病中だった。葬儀は近親者のみで執り行い、後日、お別れの会を開催予定。
左さんと、1969年のデビューから約50年間親交があった歌手・前川清(69)がデイリースポーツの取材に「仕事も私生活もシャレた味のある方だった」としのんだ。
若いころは一緒にゴルフに出かけ、最近は自身の1カ月の座長公演に左さんが出演したほか、2人でW主演の舞台も務めたこともあった。16年の舞台「喜劇 極楽町一丁目」では、左さんがスケジュールが空かず、前川が“代役”を務めた。
「稽古嫌いで打ち合わせもしない。でも本番になると雰囲気でやって、しっかり演じてしまう。その演技も味があってね。親分肌で、周囲の面倒もよく見ていた」と。
仕事が終ればオシャレに外出。「ゴルフやマージャンもけっこうやっていた。本当に人生を楽しんでいた。いい人生を送れたのではないかな」としのんだ。