最年少プロ棋士の藤井聡太六段（１５）が１日、関西将棋会館で行われた竜王戦５組ランキング戦で阿部隆八段（５０）との対局を開始した。藤井六段は現在１２連勝中で、昨年の２９連勝達成後、最長の連勝を続けている。

　この日の対局は振り駒の結果、藤井六段が先手。後手の阿部八段は２分ほど考えてから角道を開けた。

　藤井六段は２月１日に順位戦で昇級し、五段に昇段。同１７日には全棋士が参加した棋戦「朝日杯将棋オープン戦」で優勝を果たし、六段にスピード昇段した。同２３日には、六段昇段後、初勝利を収め、連勝記録を更新中。また、今年度の成績では対局数など４部門で首位に立っている。

　藤井六段は竜王戦で５組からの昇級を決めると七段への昇段規定を満たす。最短での昇段のためにも、本局は負けられない対局となっている。

　持ち時間は各５時間で夜には終局する見込み。