宝塚音楽学校卒業式 総代の越智愛梨さん「友情を越えて確かな絆」
タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校の第104期生卒業式が1日、兵庫県宝塚市の同校で行われ、40人が巣立ちの日を迎えた。
成績優秀者を表彰する「小林一三賞」に輝いた越智愛梨さんは、答辞で「ここ一番で団結できるのが104期。友情を越えて、確かな絆となった」と結束をアピール。今後は憧れの舞台に立つが「華やかで品があり、存在感のある男役になりたい」と夢をはせた。
上位成績で校長賞を受賞した石田日向子さんが「2年間の授業の一つひとつが楽しかった」と笑顔を見せると、石山弘華さんも「合唱が大好きな期で、練習が楽しかった」と振り返った。その言葉通り、卒業式では「仰げば尊し」「蛍の光」などの斉唱では、厚味のある見事なハーモニーを披露していた。また通常の日本舞踊の表彰よりもさらに上となる、特に優れ生徒を表彰する「花柳禄壽賞」も4年ぶりに選出。小島風樹さんが受賞した。
卒業生は4月27日に宝塚大劇場で開幕する星組公演「ANOTHER WORLD/Killer Rouge」(~6月4日)で初舞台を踏み、ラインダンスを披露する。卒業生の一人、三徳美沙子さんは、星組トップ娘役・綺咲愛里の妹で、初舞台で姉妹“共演”する。