ＮＨＫが１日、「第６９回日本放送協会放送文化賞」を落語家の笑福亭鶴瓶、歌舞伎俳優の松本白鸚、京都大学ｉＰＳ細胞研究所所長の山中伸弥氏ら７人に贈呈すると発表した。

　鶴瓶はＮＨＫで９５年から放送中のバラエティー「鶴瓶の家族に乾杯」が放送２０年を超える長寿番組となったことや、「純ちゃんの応援歌」、「あさが来た」に俳優として出演したこと。また、各種インタビューでの相手の本音を引き出す話術が評価された。

　白鸚は「勧進帳」の弁慶を筆頭にした数々の当たり役、演目で高麗屋を継承してきていることや、「ラ・マンチャの男」、「王様と私」などでの活躍も重視された。大河ドラマ「黄金の日日」、「山河燃ゆ」での主演など、卓越した演技力が放送文化の発展に寄与したとされた。

　山中氏は、本業の研究をもとに、「クローズアップ現代」などのゲスト出演で、人々の科学報道・番組への興味を高めたことなどが評価された。

　ほかに伊東晋氏（東京理科大教授）、江上栄子氏（料理研究家）、小和田哲男氏（静岡大名誉教授）、清水優史氏（東京工大名誉教授）に贈呈される。