役所広司 初の最優秀助演男優賞 足肉離れでも来場「もう少し頑張りたい」
「第41回日本アカデミー賞」授賞式が2日、都内で開かれ、蒼井優(32)が最優秀主演女優賞を初受賞した。「彼女がその名を知らない鳥たち」の演技が評価された。「三度目の殺人」が作品賞、監督賞(是枝裕和監督)、助演男優賞(役所広司)、助演女優賞(広瀬すず)など6冠に輝いた。最優秀主演男優賞を2度獲得している俳優・役所広司(62)は同作で「三度目の殺人」「関ケ原」で初めて最優秀助演男優賞を受賞した。
役所は「アカデミー賞の会場へ行くと、三船敏郎さんや三國連太郎さんがおられたり、日本映画を支えた監督に会うのが楽しみでした。教えを受けたり、真似させてもらったりして、日本映画の中でやってきました」と感激の面持ちでコメント。「今回の映画では福山(雅治)さんとの芝居が多くて、狭い空間で2人で作り上げた感じだった。福山さんにも感謝したい」と思いを口にした。
昨年の最優秀助演女優賞で20歳の杉咲花から表彰された役所は、左足を肉離れしながら来場。「肉離れしたり、年を取った。薬師丸(ひろ子)さんと高齢組に入りましたねと話したけど、もう少し頑張りたい」と決意を明かして大きな拍手を浴びた。
また、「関ケ原」らとの争いを制し、「三度目の殺人」が作品賞に輝いた際、コメントを求められると、「(関ケ原の)原田組と(三度目-の)是枝組に(席が)挟まってて複雑な気持ち」と戸惑いながら、「おめでとうございます。うれしいです」と笑顔を見せた。