台湾で暴行の隆大介、恩師・仲代達矢へ「不肖の弟子です」未だ挨拶できず…
15年に台湾の空港職員を骨折させ公務執行妨害で罰金刑を受けた俳優の隆大介が5日、フジテレビ系「ノンストップ!」で、事件以降の3年間について語った。隆は、仲代達矢が主催する劇団「無名塾」の1期生だが、今回の騒動について、恩師にはまだお詫びはできていない状態であることを明かした。
番組では4月公開の映画「私は絶対許さない」で3年ぶりに仕事に復帰する隆にインタビュー。1975年に無名塾1期生となり、黒澤明監督の「影武者」で映画デビュー。その後も個性派俳優として着実にキャリアを積み重ねていったが、15年に台湾で空港職員の足を蹴り骨折させ、傷害と公務執行妨害の容疑で拘束された。
「(台湾行きの)機内で忙しくて睡眠不足状態だったところに食事と一緒にビールが出てしまったもので、酔いが回って寝てしまって。それまでに(税関)書類を書いておけばご迷惑をかけることは無かったと思う」と後悔の念をにじませた。
3カ月後に、現地の裁判所で罰金刑が確定し帰国するも、所属事務所からは解雇される。「当然。犯罪者をマネジメントする訳にはいかない」と納得しているが、そこから仕事はなくなり、ウォーキングだけをする毎日。「現実的に全て失いましたから。人ってこういうときに多分、命を絶つ人も居るんだろうなって…」と自殺も脳裏をよぎったこともあったようだ。
それでもかつて一緒に仕事をしたプロデューサーから声がかかり、4月公開の映画で3年ぶりに仕事復帰を果たす。「夢のような時間だった」と再び演じることを許されたことに感謝の言葉。今後は「愛情を込めて仕事をさせて頂きたいということしかない」とコメントした。
ただ一つ、気がかりなのが、恩師・仲代への一連の不祥事に対する報告、あいさつだ。「(あいさつを)したか、しないかと言えば、まだできておりません」と話し、「ご高齢になられて、85歳になられて、不肖の弟子です、ぼくがやらかしたことは。いつかはキチッとしなければいけない。1番大切な事だと思っています」と、必ず騒動を謝罪し、あいさつすると約束していた。