左とん平さん葬儀 仕事仲間らが「助演男優賞」を…名脇役のために
2月24日に心不全のために亡くなった俳優・左とん平さん(享年80)の葬儀が6日、都内の斎場で、密葬で営まれた。石倉三郎(71)、あおい輝彦(70)、多岐川裕美(67)、秋野暢子(61)、金井克子(72)、せんだみつお(70)、渡辺哲(67)、おりも政夫(64)、清水アキラ(63)、加納竜(61)、根本りつ子(58)、パパイヤ鈴木(51)ら70人が参列。妻・仁美さん(81)が喪主を務め、賞レースに“無縁”だった名脇役のために、仕事仲間らで制作した「助演男優賞」表彰状を孫が読み上げ、左さんを天国へ送り出した。
昨年6月に左さんが急性心筋梗塞で倒れる直前に、舞台「味の家の人びと」で共演していた石倉は、「稽古期間も含めて40日間、毎日一緒でした。いつもと同じで明るく元気だったのに、本当に早過ぎます。あこがれの先輩で、アニキのように接してもらえました」と沈痛。40年来の親交のあおいは、「公私とも、少年のようにやりたいことをなさって。泣き笑いの人生を演じられた希有な方」としのんだ。
秋野は涙をこぼしながら、「この世界にはいってすぐから、私は師匠と呼んでいました。私の人生に何かあると支えてくれました。役者として尊敬していますし、人としても素晴らしくて」と悼んでいた。4月前半にお別れの会が予定されている。