視覚障害の漫談家・濱田祐太郎 正統派しゃべくり芸でR-1圧勝 3795人の頂点に
ピン芸No.1を決める「R-1ぐらんぷり 2018」の決勝大会が6日、東京・フジテレビで行われ、視覚障害の漫談家・濱田祐太郎(28)が、史上最多エントリー3795人の頂点に輝き、賞金500万円を手にした。
濱田は先天性の弱視で、左目はまったく見えず、右目は明るさを確認出来る程度。白杖を持って立った舞台では、盲目の「あるあるネタ」をポップに展開し、ファイナルでは21票中12票を獲得する圧勝だった。
「『視覚障害者』より『漫談家』で優勝できたことがうれしい」としゃべくり職人としてのプライドを口にし、優勝の喜びをかみしめた濱田。盲目であるハンディはほとんど感じたことがないというが、「障害という部分をしゃべるので、なるべく伝わりやすい話を心がけている」と明かした。
幼少時から、音だけで触れてきた漫才師に憧れていたが、「相方を作る社交性がなかったので」と漫談家という生き方を選んだ。自身を支える信念を聞かれ、「お笑いが好きだって言う気持ちかな…」と芸への情熱を語ったが、「あと女の子にモテたいという思い」と付け加え、笑わせることも忘れなかった。