ヨネスケ 襲名めぐる落語界のお家騒動に「林家正蔵一門が世襲だっただけ」

 落語芸術協会理事のヨネスケ=桂米助=(69)が7日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」に生出演。三遊亭好の助(35)の襲名を巡る“お家騒動”について、語った。三遊亭好楽(71)の3番弟子で5月に真打ちに昇進する好の助が、「3代目・林家九蔵」を襲名することを昨年末に発表していたが、9代目・林家正蔵(55)が異議を唱えたことで、取りやめになり、「好の助」のまま真打ちに昇進することを決めたことが明らかになっている。

 好楽は8代目・林家正蔵(後の彦六)に入門し、「初代・林家九蔵」を名乗った。彦六の没後、三遊亭円楽門下に入り、好楽に改名した。今回、弟子の真打ち昇進を機に、愛着のある前名・九蔵を贈ることを決め、8代目・正蔵の遺族や、一門の兄弟子の林家木久扇の了解を取り付けていたが、2月に入り、9代目・正蔵と正蔵の母・海老名香葉子さんが異議を唱え、熟考の末、襲名を取りやめた。

 この“お家騒動”について、ヨネスケは「僕は(今回の襲名では林家正蔵一門は)別モノと考えてます」とコメント。「落語家ってだいたい一代限りと考えてます。(林家三平らがいる本家の)林家正蔵一門が全部世襲だった、っていうだけでね」と私見を述べた。

 落語芸術協会では、大きな名前であれば、騒動がおきないよう、協会が「預かる」こともあるが、ヨネスケは「(九蔵は)でかい(大きな)名前じゃないから、協会は預からなかったんだと思う」と語った。

 ヨネスケは自身について「だいたいね、米助をカタカナにした男でございますからね。(その時は)師匠に怒られましたよ」と苦笑。「(でも)落語を汚しちゃいけませんから、テレビに出る時は、カタカナの“ヨネスケ”に(しました)」と師匠にうまく説明したことを明かした。

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