文枝、26日進退表明へ 退任なら協会会長選は大混戦…ざこば、鶴瓶は?
上方落語協会の桂文枝会長(74)が7日、大阪市内で取材に応じ、今春実施の次期会長選挙に向けた自身の進退に関して、26日に定期総会を開き、その席で表明する意向を示した。「僕自身は決めてますが、総会までは言えない」と述べた。会長選は4月以降に行われる見込みとなった。
会長任期は2年で、会長選は候補を立てずに、会員の落語家ら約250人の投票で選出する。これまで8期16年、上方落語界を率いてきた文枝が退任となれば、多数の後任候補が併存する中での大改選となる。
現副会長の桂春団治、桂きん枝、笑福亭鶴瓶、桂米團治、笑福亭仁智の5人が候補となりそうだが、ほかにも多数の有力候補が名を連ねる。
前回16年の会長選では、1位が文枝、2位が最大派閥・桂米朝一門筆頭の桂ざこば、3位が笑福亭仁鶴の筆頭弟子・笑福亭仁智だった。
桂ざこばは、これまでに自身は性格的に会長職には不向きだと語っている。笑福亭鶴瓶も同様の考えで、自重しているとされる。
桂文珍、月亭八方らテレビ番組で活躍する落語家も多い。各一門の投票が、どうまとまるのか、現状の票読みは難しい状況。
当の文枝は今年5月で8期目の任期が満了。当初は今期限り退任を表明していたが、昨夏には続投への意欲を語ったことも。
この日、同協会の理事会に出席した文枝は、26日に定期総会、4月以降に会長選-の流れになったと説明。進退を問われると「その時(26日)に。僕自身は決めてますけど、総会までは言えません」と語るに止めた。