杉本七段、藤井六段撃破の秘策を語っていた 「10ラウンドまで戦って判定に…」

 最年少棋士の藤井聡太六段(15)と師匠の杉本昌隆七段が8日、大阪市の関西将棋会館で王将戦1次予選で公式戦初の師弟対局に臨んでいるが、杉本七段は8日に放送されたフジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」の取材に対し、打倒・藤井の“秘策”を語っていた。

 番組では、この日の午前10時から始まった藤井六段と杉本七段の初の公式戦師弟対決を特集。杉本七段は8日までに番組の電話取材に応じ、藤井六段との対戦に対しての“秘策”も語っていた。

 杉本七段は、藤井六段の将棋について「真っすぐ、若者らしく切り込んでくる展開が本当に強い」と評した上で「お互い打ち合うような展開ではなくて、10ラウンドまで戦って、判定に持ち込むような、長ければ長引くほど有利になるというか、私のペースになる」と、とにかく時間をかけてじっくり攻めて、相手を焦らす作戦を練っていることを明かした。

 その作戦通り?杉本七段は、最初の一手に2分近くの時間をかけ、角道を開けた。また午後1時18分には同じ局面が4回現れる千日手となり、30分の休憩を挟んで指し直しとなるなど、ジワジワと時間を使っている。

 杉本七段は「世間的に勝てないと思われるのもしゃくに障る。いい将棋を指したい」と、師匠としてのプライドも隠すことなく吐露。弟子が師匠に勝って成長を示すことを将棋の世界では「恩返し」というが、「特にそれをして欲しいとは思わない。強さは十分に知っている」と“恩返し”は希望せず。一棋士として全力で藤井六段を倒しに行く意気込みを語っていた。

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