杉本七段、藤井六段と一緒に帰宅 新幹線電光掲示板に速報流れ「お互い苦笑い」
藤井聡太六段との初の公式戦対局で敗れ“恩返し”された師匠の杉本昌隆七段が9日、日本テレビ系・読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に生出演。「恩返しはもうちょっと後で良かったのに、思ったより早かった」と話し、宮根誠司らを笑わせた。
番組では、弟子との初の公式戦対局で千日手に持ち込まれるほどの熱戦の末、敗れた杉本七段が、タクシー移動の車中から中継出演。弟子との対局について「初めはやりにくいかと思ったが、実際始まってみると師匠としてはこんなに嬉しい事はない訳で、感謝の気持ちの方が強かった」「ずっと自分が実現できなかった夢(師弟対決)を藤井はかなえてくれた。弟子に取って良かったと嬉しかった」と笑顔で振り返った。
対局後の行動についても聞かれ、「食事を関係者6人ぐらいで行きまして、その後一緒に新幹線のこだま、自由席で帰りました」とコメント。宮根は「自由席で?」と驚きの声を挙げた。車内での会話についても聞かれたが「車内の電光掲示板で速報で、『藤井が師匠に勝つ』みたいなのが3回流れまして。ちょっと苦笑いしながらお互い見てました」と話すと、スタジオも温かい笑いに包まれた。
藤井六段の強さについて改めて聞かれると「精神力が非常に強い。どんな場面でも柔軟にものを考えられる。なおかつ強い信念を持っている」と回答。前日の対局では「練習対局ではないような形、意識的に私がしたんですけど、そういう意味ではお互い新しい気持ちで出来たと思う」とも振り返った。
「複雑な気持ちでしょうね」と宮根に聞かれた杉本七段は「恩返しはもうちょっと後でよかったんですけど。思ったより早かった」と苦笑い。宮根から「次は師匠として勝つと…」と、次戦について尋ねられると「対戦がいつになるかわからないけど、また再戦したいです」と笑顔でリベンジを約束。「藤井と出会えて幸せです」と満面の笑顔で語っていた。