花田景子さん 有賀さん死去に「寂しさ癒えない」 長男・優一と「福魂祭」出演
2万人を超える犠牲者を出した東日本大震災は11日、発生から7年を迎えた。全国各地で、鎮魂の祈りをささげる追悼イベントや、復興支援の催しが行われた。福島県郡山市内で行われた「第7回福魂祭」には、貴乃花親方夫人で元フジテレビアナウンサーの花田景子さん(53)が出演。ちゃんこ鍋の炊き出しなどを行い、被災者に寄り添うとともに、1月30日に52歳で急逝したフジテレビ時代の同期・有賀さつきさんへの思いを語った。
花田さんは、イベントでは朗読やトークの他、地元・福島の野菜を使った貴乃花部屋特製の塩ちゃんこを作り、靴職人でタレントの長男・花田優一(22)らとともに来場客に無料で振る舞い、被災者に寄り添った。
貴乃花部屋は震災復興に熱心で、この日も春場所初日ながら「お声を掛けていただいたので、できることは何でもしようと」と来場した。「皆さんずっと頑張っていらして、今日は笑顔でここに来られていますが、その裏にはいろんな苦しみや悲しみがあったんだと感じています」と神妙な面持ちで話した。
被災者の中に強く残っている、突然、親しい人を亡くす悲しみ-。花田さんも親友の有賀さんが死去する経験をした。有賀さん急逝から約1カ月、初めて報道陣に対応し「私が、震災で知人を亡くした立場と並ぶことはできないですが…」と前置きしつつ、思いを言葉に紡いだ。
「いつでも連絡が取れると思っていたら、永遠の別れになってしまったので、気持ちのやり場がなくて…。やはりまだ信じられないですし、寂しさは癒えないですね」
花田さんと有賀さんは1988年にフジテレビに入社。同じく同期の八木亜希子アナ(52)とともに「花の3人娘」と称され人気を博した。故人との思い出を聞かれ、花田さんは「それは数々…、限りないです」とポツリ。「お互い、大学生から新しい環境に入って、期待と不安とプレッシャーとにつぶされながら、同志のように、笑うことも泣くことも、共にしてきました。給湯室でよく一緒に泣いてましたから…」と述懐した。