杉本七段、藤井六段との師弟対決敗因は「取材を受けすぎました」
藤井聡太六段との師弟対決が注目された将棋の杉本昌隆七段が12日、NHK「おはよう日本」で、公式戦で初めての師弟対決の敗因について「ちょっと取材を受けすぎました」と自嘲気味に振り返った。
番組では藤井六段と杉本七段の師弟対決の舞台裏を特集。小学校4年生時に入門してからの密着映像なども放送しながら、杉本七段の藤井六段への接し方などを紹介。また師弟対決直前に杉本七段に密着し、藤井六段があまり経験したことがない「四間飛車」という戦法で勝負に挑む気構えなどをインタビューした。
「藤井聡太の師匠ではなく、自分の、杉本昌隆のプライドです。10代の棋士に負けたくない、長く棋士を続けてきた自分のプライドです」と対局への意気込みをにじませたが、対局は千日手にももつれ込む熱戦の末、藤井六段が勝利となった。
杉本七段は「どんな場合でも切り開く手はあるものだなと。これだけこちらが準備をしても、本当の才能があれば対応されてしまうのを改めて感じました」と、弟子の力に脱帽コメント。そして改めて「自分の棋士人生で一番注目されたであろう勝負ですから、弟子がそういう舞台を作り出してくれたことで、藤井聡太に出会えて本当に良かったという気持ちです」と素直に感謝した。
もちろん、これが最後の対局であろうはずもない。「次の対局があったら?」という質問には「もう一度作戦を練り直さなければなりません」ときっぱり。そして「今回の一つの自分の敗因は、ちょっと取材を受けすぎました」と反省した。
これを聞いた高瀬耕造アナは「すいませんでした、取材受けて頂きまして」と苦笑いしきりだった。