藤井六段15歳 最年少年度4冠 内藤九段、羽生竜王以来3人目

 日本将棋連盟は13日、最年少棋士の藤井聡太六段(15)が2017年度の成績で「勝率」「対局数」「勝数」「連勝」部門でトップとなり、4冠を達成したと発表した。これまで内藤國雄九段(78)、羽生善治竜王(47)の2人しか成し遂げていない快挙を最年少で達成した。最年少での六段昇段、一般棋戦優勝などに加え、天才中学生がまた一つ記録を更新した。

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 プロ入りからわずか1年半。旋風を巻き起こし続ける15歳が、1年の棋界を象徴する主な数字的記録を独占した。

 藤井六段はこの日までに今年度、対局70回で59勝(11敗)。勝率は8割4分3厘。昨年6月には歴代最多の29連勝を樹立していた。この日まで藤井六段は勝率を除く3部門での年度1位が確定していたが、年度末が迫り、各棋士の残り対局数の見通しが立ったことで、藤井六段が残りの対局で全敗しても勝率部門でも首位が確実となった。

 藤井六段は同連盟を通じて「一局一局の積み重ねがこのような結果として表れたことをうれしく思います。これからもより良い将棋を指すべく精進していきたいです」とコメントを寄せた。

 年度成績の4冠を成し遂げたのは、記録集計が始まった1967年以降、内藤九段(69年)と羽生竜王(4回)のみ。藤井六段は羽生竜王の18歳(88年度)を更新し、史上最年少で達成した。記録を抜かれた羽生竜王は「4部門1位は1年間安定した活躍を維持しないと到達ができない記録」と感服。「デビューから29連勝という、前人未到の大記録が今回の大きな原動力になった印象」と分析した。

 藤井六段は今年度の対局として、15日の順位戦を含め最多で3局指す可能性があり、史上3人しか成し遂げていない年度60勝まであと1勝と迫っており、到達するか、さらなる注目が集まる。

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