西部邁さん遺体、両手緊縛 自殺手助けか…口中には小さな瓶

 1月に自殺したとされる評論家西部邁さん=当時(78)=の遺体の両手が縛られていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は、家族以外の何者かが自殺を手助けした自殺ほう助事件などの疑いもあるとみて捜査している。

 西部さんは1月21日未明、行方不明になり、長男が捜索願を出した。同日朝、東京都大田区の多摩川の水中で見つかり、病院で死亡した。目立った外傷はなく溺死とみられる。河川敷には遺書があった。

 捜査関係者によると、遺体は両手が縛られ、川まで届くロープで近くの木と結び付けられていた。口はヘアバンドのようなもので覆われた上、口の中には小さな瓶が入っていた。

 西部さんは手が不自由だった。ロープは遺体が流されることを防ぎ見つかりやすくする目的だったとみられる。

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