藤井六段、全勝昇級 史上6人目快挙 年度60勝も達成
将棋の最年少プロ、藤井聡太六段(15)は15日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第76期名人戦順位戦のC級2組最終戦で三枚堂達也六段(24)を破り、10戦全勝で同1組に昇級した。初参加の同2組を全勝で突破したのは過去5人いるが、中学生は初めて。これで2017年度の通算勝利数を大台の60勝とした。
藤井六段は2月1日に9連勝して同1組昇級を決め、中学生初の五段に昇段していた。同17日には全棋士参加の公式戦で初優勝し、中学生初の六段に昇段。今月13日には勝率など記録全4部門の1位が確定、最年少「四冠王」となった。
第一人者の羽生善治二冠(47)は、順位戦で最初に参加するC級2組の突破に2期かかった。順位戦は最上位のA級からC級2組までの5クラスに分かれ、A級の優勝者が名人挑戦者となり、各組上位者が上のクラスに昇級する。