大橋純子、人生初会見で食道がんを公表 「転移なし、ステージ1」年内休業へ
「たそがれマイ・ラブ」「シルエット・ロマンス」などのヒット曲で知られる歌手の大橋純子(67)が15日、都内で会見し、早期の食道がんを公表した。2月中旬に定期診断を受け、同27日の再検査で発覚したという。今後予定していた仕事はすべてキャンセルし、年内は休業して治療に専念する。来年はデビュー45周年となり、「希望を持って未来に向かう私を応援していただければ」と病に打ち勝っての復帰を約束した。
半世紀近い芸能生活で初体験だという会見で、衝撃的な報告が飛び出した。「先日、食道がんが見つかりました。休養のお知らせと、おわびと、次に向けての気持ちをお伝えしたい」。弱々しい態度は一切見せず、言葉には力がこもっていた。
早期発見となり、「今のところ転移はなく、ステージ1ぐらい」だという。「まだ実感がなくて。『ホントか?』というのが正直なところ。食欲も落ちてません」と偽らざる胸中を吐露した。12日には複数のアーティストによるジョイントコンサートで、「シルエット-」など2曲を歌ったばかり。体調面に不安はなく、曲数など当初の演出を変更することはなかった。
“商売道具”である喉の声帯にも近い、食道にがんが見つかったが、手術をするか、投薬するかなどの治療方針は現時点では未定。夫で作曲家の佐藤健氏と相談し今後決めることになる。歌手活動の再開に向けては、医師から「問題ない。体力さえ回復したら大丈夫」と太鼓判を押されたことも明かし、「歌いたい気持ちは消えてません。音楽につながることを目標にしたら力になる」と前を向いた。
1980年代後半に“充電”のために4年間休業した経験があるが、体調を理由に仕事から離れるのは初の経験だ。4月18日から予定していたホールツアーや、ディナーショーなど15公演の取りやめを決めた。「運が悪かったとは捉えてません。生きざまが試されてる。これを乗り越えて早めに復帰して、ステージに立てることを願ってます」と闘病への強い気持ちを示していた。