フジ田中大貴アナ、退社を発表 ネット時代象徴する書面「どんな媒体でも」
フジテレビは19日、田中大貴アナウンサー(37)が4月30日をもって退社することを報道各社へのFAXで発表した。同局を通じて発表した書面には、フリーとなる今後について、テレビ、ラジオという従来のメディアだけではなく、ネットなども含めた様々な媒体で表現したい、という思いが記されており、これまでの局アナの退社時とは一線を画した、時代を象徴した文面となっている。
兵庫県小野市出身の田中アナは、慶応大学慶応大学環境情報学部卒。野球部で活躍し、フジ入社にあたっては、野球部の先輩にあたる巨人の高橋由伸監督(当時は選手)に相談もしたという。2003年4月に入社。「とくダネ!」(05~14年)のプレゼンター、「すぽると!」(09~16年)のMC、「ユアタイム」(16~17年)のスポーツキャスター、17年4月からは「スポーツLIFE HERO’S」のMCを担当。スポーツキャスターとして10年、スポーツ実況を15年担当し、さわやかなイケメンぶりでも人気を集めた。
この日、同局を通じて退社を発表した書面には、入社からの15年について「全てが想像以上の環境でした」「フジテレビの皆さんには私の能力をはるかに超えるチャンスを今まで与えていただき、感謝の念に堪えません。このご恩は一生忘れません」と感謝の思いをつづった。
また退社については「以前からこのタイミングでと決めており」と説明。「今後は、野球等をはじめとするスポーツ実況を含め、これまで培ってきた“伝える”という貴重なツールや、キャスターとして取材等で溜め込んできた情報や選手らとの繋がりを、電波だけでなく通信・ラジオ・新聞・雑誌等、どこでも、どんな媒体でも表現できる時が来ればという淡い夢を抱いています。次なる新たな世界へ向けて、信念を持って、人生のchapter2にトライできればと思います」とフリー転身後は、ネット、SNSなども含めた様々な媒体を通して、表現していきたいとの思いを記した。