とんねるずの石橋貴明（５６）が２１日、東京・ＳＨＩＢＵＹＡ　ＴＳＵＴＡＹＡで行われたＤＶＤ「とんねるずのみなさんのおかげでＢＯＸ」発売記念イベントに出席した。２２日に３０年の歴史に幕を閉じるフジテレビ系バラエティー「とんねるずのみなさんのおかげでした」（木曜、後９・００）について、「ただただ寂しい限り」と最終回前日の心境を吐露。フジテレビに「王国を再建して」とメッセージし、復活を期待した。

　フジテレビの「木曜９時」を３０年にわたり支えた人気番組の最終回前日、石橋が胸中を語った。同番組のエグゼクティブプロデューサー・石田弘氏を模したキャラ「ダーイシ」に扮（ふん）しながら、「ただただ寂しい限り。３０年、毎週のように木曜、金曜日はフジテレビに行っていた。明日、気が付くとフジに行っている可能性がある」と、番組との別れを惜しんだ。

　思い出は尽きない。１９８８年１０月に「－おかげです」として始まり、小泉今日子（５２）、宮沢りえ（４４）ら人気アイドルや女優が体を張って笑いを取るスタイルを築いた。９７年６月から「－でした」に変わると、「食わず嫌い王」「博士と助手～細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」など数々の名物企画を輩出。野猿や矢島美容室など音楽ユニットも輩出した。

　フジテレビでは自身の番組だけでなく、３１日には２２年続いた「めちゃ×２イケてるッ！」（土曜、後７・５７）も終了する。石橋は「バラエティーを作らせたら一番うまい局だと思う。また、２０年、３０年と続くような素晴らしいバラエティーを作って、王国を再建してもらって、そこに脇役で入れてもらう」と今後のフジテレビの再生に期待を寄せた。

　２２日の最終回は第一回ゲストの歌手・松田聖子（５６）や野猿の元メンバーが登場。石橋は「『めちゃイケ』みたいに５時間半やればよかったんですけど、『もう数字が取れないからやめてくれ』ということで４５分の放送です」と冗談交じりに告知した。数々の伝説を残した名物番組は、とんねるずの熱唱でフィナーレを迎える。