初のLGBTアイドル誕生!「秘密のオト女(め)」4月4日にCDデビュー
ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学らが所属する芸能事務所「スターダスト」から初のLGBTアイドルが誕生した。男性として生まれ、女性として生きるトランスジェンダーの3人組ユニット・秘密のオト女(め)。結成から半年のレッスンを経て、2月にお披露目ライブを行った。4月4日にはCDデビューを果たす…のだが、1000枚手売りのミッションが果たせなければ早くも解散の危機とあって、リーダーのナツキ(30)は「壁をぶちこわしていきたい」。レインボーアイドルを名乗り、アイドル戦国時代に切り込む3人に迫った。
結成のきっかけは、リーダーのナツキが事務所の社長に「アイドルをやってみないか?」と提案されたことだった。ナツキは、自身の半生が2016年に映画化されたことを機に現在の事務所に所属。社長の提案を受け、シンガー・ソングライターや地下アイドルとして活動していたゴリな(30)、KOKORO(23)を誘って2017年9月にグループを結成した。
半年間は、ダンスとボイスレッスン、「会議と称した飲み会」(ナツキ)を繰り返して、今年2月27日のアイドル合同ライブでお披露目。身長182センチのゴリなが天井に頭をぶつけそうになるライブハウスのステージで、事務所の先輩アイドルを推すファンたちから合いの手を受けた。物販では、特典にビンタ券を加えるなど遊び心を添え、ナツキは「スキマ産業です~」と意気込む。
デビュー曲「純 eye People」は、不倫をテーマに過激な歌詞が並ぶものの、性の多様性を歌ってはいない。1000枚手売りのミッションを「プレッシャーのミルフィ~ユ~」と嘆くナツキだが「トランスジェンダーだからとかじゃなくて、あえてアイドルっぽいところを面白がってもらえたら。今の女の子のアイドルにあるイメージの壁をぶち壊していきたい」。
KOKOROも「私たちと同じLGBTの方たちにも、こういう風にアイドルになってもいいんだよ、というところを見せられたら」とヒロイン声で話す。すでにフランスやアメリカのメディアにも取り上げられ、注目度は世界規模。アイドル界に一石を投じるグループとなりそうだ。