栗田貫一が語る「ものまね四天王」の仲 「仲間ではない」が「悪くはない」
ものまねタレントの栗田貫一(60)が25日、自身の芸能生活35周年と還暦を記念したコンサートを東京・イイノホールで行った。開演前に取材に応じ、80年代後半から90年代に人気を博したコロッケ、清水アキラ、ビジーフォー・スペシャルとの「ものまね四天王」の仲について語った。
「ものまね四天王」はフジテレビ系で高視聴率を連発した「ものまね王座決定戦」シリーズで活躍した。栗田は四天王の関係性を「悪くないと思いますよ」と振り返ったが、「チームワークとかは、なかったと思うんですよ。仲間ではないので」とも付け加えた。「皆さん個々に、1個ずつの個体として頑張って切磋琢磨していたので。番組の仲で四天王という名前をいただいているだけなので。四天王で頑張ろうとかは…。コンサートとかはありましたけど、仲がいいとか悪いじゃなくて、みんな1つの“企業”として相対(あいたい)していた」と良きライバルとして芸を磨き合っていたと懐かしんだ。
栗田は「ものまね王座決定戦」では、同点だった際に行われるジャンケンの弱さも有名だった。「よくグーで負けたんですよ」と苦笑いしつつ、ビジーフォー・スペシャルとのジャンケン決戦の思い出も披露した。「(グッチ)裕三さんが、『いつも通り出せよ』って言った気がしたの」と自分を勝たせてくれると思い、いつも通りにグーを出したら、なぜか相手もグー。もう1度出してもまたグー。「最後しょうがないからチョキを出したら向こうはグーだった」と結局負けてしまったという。
ものまねタレントとして35年を過ごしたが「もともと、泥棒みたいなものですからね」と自虐的に笑う。
「歌手の皆さんの財産というのはお金とか車とか家じゃなくて、ヒット曲じゃないですか。1個のヒット曲を作るのに大変な思いをされてこられている。(自分たちは)そのヒット曲を選んで、1番(1コーラス)だけ覚えて生活してるわけじゃないですか。その方々の苦労とか大変さとか一切考えもしないで、楽なとこだけ、おいしいとこを取って、歌って、拍手もらって、お金もらって生活できちゃうわけですから。こりゃもう泥棒ですよねえ」
最近では平昌五輪で人気を博したカーリングを織り込み、「森進一がカーリングをしたら」という新ネタも習得。還暦を迎えても芸達者ぶりは相変わらずだった。