桂米團治 4月から米朝事務所社長に…米朝さんの息子、上方落語協会会長には難色
上方落語協会副会長で落語家の桂米團治(59)が、26日、4月から所属事務所「米朝事務所」の代表取締役社長に就任することに伴い、大阪市内で会見した。この日午前には、同協会の桂文枝会長(74)が今期限りで会長職を退任する意向を表明。人間国宝だった米朝の息子である米團治は自身の会長就任について「社長とどっちつかずになってはいけない」と否定的な考えを示した。
文枝の後任となる会長選びは4月下旬に行われ、同協会員の互選で「会長候補」を決定。その上で、5月下旬に予定している総会・理事会を経て正式決定する見通しとなっている。
米團治は「弟子でも入れへんやつがいる。まず僕には数票しか入らない」と笑わせつつ、「万が一、何か言われても、米朝事務所の社長になったばかりで、社長とどっちつかずになってはいけない。ご辞退をさせていただきたいと思っております」と会長就任については難色を示した。すでに現会長の文枝には、会長職を務める考えがないことは伝えているという。
同事務所は、上方落語四天王の一人、3代目桂米朝さんを中心とする、米朝一門の落語家の多くが所属している。取締役から昇進することになった米團治は「新しい風をおこさなければならない」と決意。先頭に立って所属タレントの売り込みを行っていくといい、「事務所の公式HPが非常に古い。年度が変わったらすぐに変更しようと思います」とさっそく改革プランも説明した。
専務取締役は落語家の桂ざこば(70)、常務取締役は桂南光(66)がこれまで通り務める。