AbemaTV人気は藤井六段の将棋と麻雀 出資のテレ朝会長「意外や意外」
テレビ朝日が27日、都内の同局で定例の社長会見を開いた。この日は年度末のため早河洋会長兼CEOも出席した。テレビ朝日が出資し、4月に開局2周年を迎えるインターネットテレビ「AbemaTV」について、将棋の藤井聡太六段の対局や将棋チャンネルが好評だといい、早河会長は「意外や意外、将棋や麻雀は大変な視聴数になっていることに驚いています」と語った。
藤井六段については、昨年、「炎の七番勝負」と題して羽生善治竜王らトップ棋士との非公式戦を企画・放送するなど、早い段階からその実力に注目していた。また、まったく違うジャンルではあるが、麻雀も人気コンテンツになっているといい、「将棋とか麻雀はそんなに視聴されるという前提は想定していなかった」と良い方に期待が裏切られたようだった。
ただ、こうしたネットテレビ事業には莫大な先行投資がかかり、共同出資するサイバーエージェント社の藤田晋社長も赤字を覚悟で事業を行っていることをテレビ番組などで認めている。
早河会長はテレビ朝日と番組の相互乗り入れなど連動性を強めること、営業体制を強化することなどを挙げつつ、「二十数チャンネルを継続して見てもらうのは大変な作業で、道半ばまでは来られましたので、コンテンツとチャンネルの持続的な構築といいますか、そちらに全力を尽くしたい」と今後について語った。
AbemaTV事業の黒字化については「会社としてはIR説明会を含めて、具体的な言及をしないというポリシーでおりますので、具体的な年度とか、メドとかは控えさせていただきたいと思います」と回答した。