桜田淳子 芸能界完全復帰 4年4カ月ぶり単独コンサート すでに仕事依頼も
歌手の桜田淳子(59)が27日、東京・銀座の博品館劇場で、コンサート「マイ・アイドロジー スペシャル~ありがとうのかわりに」を開催。芸能活動を本格的に再開した。1992年に統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の合同結婚式に参加し、93年以降は事実上の引退状態となって以来、実に25年ぶりの完全復活となる。
93年公開の映画「お引っ越し」の出演を最後に、芸能界引退状態にあった桜田が、様々な問題を抱えながらも、表舞台に戻ってきた。
公の場に姿を見せたのは、昨年4月にイベントにゲスト出演して以来、1年ぶり。単独コンサートは、13年11月の40周年記念コンサート以来、4年4カ月ぶりとなった。
終演後は300人が待ち受ける中、笑顔で劇場の裏口から帰宅。ファンから花束を受け取り、握手に応じる場面もあった。報道陣からの質問には応じなかったが、関係者を通じ、「全国からたくさんのファンの皆さまがご来場くださいましたこと、そして変わらぬ熱い声援を送ってくださいましたことに改めて感謝申し上げます」とコメントを発表した。
ステージ上でも復帰については触れなかったが、関係者によると、この日をもって、芸能活動を正式に再開。「まだ具体的な次の活動は決まっていない」(関係者)としながらも、すでにコンサートなど、仕事のオファーが複数、届いているとした。
桜田は92年、旧統一教会の合同結婚式に参加。その後も、同教会の一員として、講演会などを行ってきたとされており、旧統一教会の被害者らからなる「全国霊感商法対策弁護士連絡会」は長年にわたり、桜田が「広告塔」であると指摘し、芸能活動再開に反対。13日にも反対声明を発表したばかりだった。
連絡会は芸能活動の再開が教会側の活動を助長し、霊感商法の被害者の感情を逆なですると強く主張。だが教会側は、桜田が特別扱いを受けた広告塔であることを否定。両者の主張は平行線をたどっている。関係者はこの日、デイリースポーツなどの取材に「私が見る限り、最近まったく宗教的な活動はしていない」と主張した。