岡村隆史「しりとり侍」復活で皮肉 コーナー打ち切りで「一切いじめがなくなった」

 フジテレビの人気バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」が3月31日に最終回を迎えた。かつての名物コーナー「七人のしりとり侍」が復活したが、メーン出演者のナインティナイン・岡村隆史が発したひと言が視聴者の心に残っている。

 「しりとり侍」は、ナインティナイン、極楽とんぼ、よゐこ、武田真治ら出演者が車座になり、順番にリズムに乗って3文字でしりとりを行う。間違えた人が罰ゲームを受けることになるが、放送当時、この罰ゲームが物議を醸した。

 ミスをした出演者は野武士集団に襲われ“袋だたき”にあってしまうというものだった。もちろん、バラエティーでよく用いられる柔らかい素材の棒や、プロとしての加減を踏まえた上での演出だが、「負けた人を一方的に袋だたきにする」という行為が「いじめを助長する」として批判の対象になった。

 放送倫理・番組向上機構(BPO)も2000年11月29日に青少年委員会の見解を発表。「画面の中での行動が一種の袋叩きであることは間違いなく、その演出方法に必然性は感じられない。大勢で一人を叩き、仲間で笑いものにする場面はいじめの形にきわめて近いものがあり、こうしたシーンを繰り返し放送することは、暴力やいじめを肯定しているとのメッセージを子どもたちに伝える結果につながると判断せざるを得ない」とし、コーナーは打ち切られた。

 こうした経緯を暗に振り返りつつ、極楽とんぼの加藤浩次は「悪い意味で社会現象になったでござるからな」と述懐。岡村隆史は「このコーナーがなくなったことで、世の中からいじめがなくなったんでござるから。一切いじめがなくなったんでござるぞ」と痛烈に皮肉った。

 ツイッター上には岡村の発言に同調する意見が多かったが、「実際当時俺の小学校でも罰ゲーム含めて流行ったのは事実。いじめに発展しなかったものの、全国的にはそれを利用していじめあっただろうな」というものや、「あれ見ていじめが助長されるとか全く思わなかったけどなぁ…」、「イジメをしたい人間がこの企画のマネをすることはあっても、これを見たせいで『イジメをしたい』って思うやつなんかいないよ。こんなことだから、いつまでたってもいじめがなくならない」といった多様な意見が見受けられた。

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