藤井聡太六段 高校生初星!今年度初対局で勝利「白星スタートができて良かった」
最年少棋士の藤井聡太六段(15)が5日、大阪市の関西将棋会館で行われた棋王戦予選2回戦で古森悠太四段(22)を145手で下し、同準決勝への進出を決めた。“高校生棋士”としてのデビュー戦を白星で飾った。
進学した名古屋大学教育学部付属高校では7日に入学式を迎えるが、この日が“高校生”として初めての公式戦となった。多くの報道陣も集まったが、藤井六段は「対局に臨むにあたっては普段通りの気持ち」と涼しい表情。「新年度で、なんとか白星スタートができて良かったかなと思います」と安堵(あんど)の言葉も口にした。
昨年度、デビューから無敗で歴代最多となる29連勝を達成。社会現象を巻き起こした。2日に発表された、年度を通じて活躍した棋士を表彰する「将棋大賞」では「勝数」などの記録4部門に加え、特別賞、新人賞、名局賞特別賞も受賞し、“七冠”となっていた。今年度の目標を問われると、「まずはしっかり実力をつけて、各棋戦で上位を目指したいと思います」とさらなる飛躍を誓った。