加藤登紀子、高倉健さんの思い出を語る 寒い路上に「ずーっと立っていた」
歌手の加藤登紀子が6日、TOKYO MXの生番組「5時に夢中!」に出演し、映画俳優の故高倉健さんの思い出を語った。
2014年に死去した健さんと、加藤は映画「居酒屋兆治」(1983年)で夫婦役を演じた。函館ロケの際、夏とはいえ明け方でとても寒く、照明のセッティングに何時間もかかる中、加藤や歌手のちあきなおみら共演者は暖かい室内で待機していたが、「健さんは外にいる。健さんはずーっと、スタッフが照明を作っている路上に立っていらっしゃいましたね」と、健さんのストイックな素顔を振り返った。
当時は「ひょっとしたら寒いのが好きなのかな」と不謹慎な考えも頭をよぎっていた加藤だが、「自分はそこ(スタッフ)と同じテンションでいるっていうのを原則にしている」と、健さんの思いを解釈していた。
なお、健さんは「僕は好きで立っているだけですから」という雰囲気を出していたといい、「あんまりみんなも気を遣ってないところが、あのチームは素晴らしいなって思いましたね」と回想、感心していた。