月亭可朝さん昨年11月高座で倒れていた…林家木久扇明かす

 カンカン帽で「嘆きのボイン」を歌った落語家の月亭可朝(本名・鈴木傑=すずき・まさる)さんが3月28日に急性肺線維症のために兵庫県内の病院で亡くなったことが9日、分かった。80歳だった。高校卒業後に三代目林家染丸に入門するも女性問題で破門に。三代目桂米朝に拾われ、弟子となった。落語以上にタレントとして活躍し、1969年に「-ボイン」が大ヒット。その後も国政選挙への出馬と落選、ストーカー事件で逮捕されるなど破天荒な生きざまを貫いた。通夜、葬儀・告別式は故人の遺志で密葬で営まれた。

 可朝さんと親交の深かった落語家の林家木久扇(80)は同日、デイリースポーツの取材に応じ、故人をしのんだ。

 可朝さんとは昨年11月24日、都内で行われた落語会で共演したのが最後の対面だった。その際、可朝さんはギターを持ち「嘆きのボイン」を歌おうとしたところ、あおむけに倒れたため、高座に腰掛けて歌ったという。「歩き方も少し変で、『腰が痛いんやけど、ええ医者おれへんかな?』って言ってました」と述懐。「先立たれてしまいましたけど、売れに売れて、好きなことをたくさんやって亡くなったので、いい人生だったんじゃないでしょうか。『お疲れさま』と伝えたいです」と話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス