藤井六段勝った 史上最年少七段へ“王手” 竜王戦ランキング戦 あと1勝で昇段
将棋の最年少プロ、藤井聡太六段(15)は10日、東京都渋谷区の将棋会館で指された竜王戦ランキング戦5組の準々決勝で阿部光瑠六段(23)と対戦し、136手にて勝利した。ベスト4に進出したことで、史上最年少の七段昇段に王手をかけた。準決勝にも勝つと、規定により七段となる。これまで、七段の最年少記録は加藤一二三・九段(78)の17歳3カ月。2002年7月19日生まれの藤井六段は、現在15歳8カ月。
対局は、お互いが5時間の持ち時間を使い切り、1分将棋となる大熱戦となった。中盤で藤井六段が有利とみられる展開となるも、阿部六段が粘りを発揮。最後は藤井六段が押し切った。
規定では、竜王戦の予選にあたるランキング戦で、2回連続で昇級すれば七段に昇段する。5組から4組への昇級枠は4人。決勝に進んだ2人と昇級者決定戦を勝ち抜いた2人が、上のクラスへ昇格となる。藤井六段は前期、6組で優勝して5組へ昇級を果たした。