ドラマーYOSHIKI完全復活 XJAPAN再結成10周年ライブで封印といた
ロックバンド・X JAPANが11日、東京・Zepp DiverCityで、再結成10周年記念ライブを行った。リーダーのYOSHIKI(年齢非公表)は、昨年5月に受けた首の手術の影響で封印していたドラム演奏を、本格的に再開。「状態は悪くないけど、まだ痛みはあります」と打ち明けつつ、代表曲「紅」などで激しいビートを刻んだ。
不死鳥のごとく“定位置”へ舞い戻った。オープニングでYOSHIKIは、まばゆい光と大歓声を浴びながら、ドラムセットに仁王立ち。上着を脱ぎ捨て上半身裸になって、気合を入れた。
約1年前に人工椎間板置換手術を受けた。昨年7月のライブはアコースティック編成に急きょ変更し、ピアノに専念。リハビリに耐え、年末のNHK紅白歌合戦では1曲限定でドラムを叩いたが、“フル演奏”できるまでに回復した。
幕開けを「JADE」で飾ると、テンポの速いナンバーを続けた。痛み止めの薬を服用せず臨んだYOSHIKIは、心配無用とばかりに鋭いスティックさばきを披露。首の状態は完ぺきではないが、「手術を受け、ドラマー生命終わったのかなって思ってた。みんなの支えでここまで来ることができました」と涙声で、胸の内をさらけ出した。
アリーナ、スタジアム級を主戦場としているバンドだけに、都内のライブハウスでの公演は10年ぶり。「こういうところでは血が騒いで、(昔の)危険なYOSHIKIが戻って来ちゃいそう」と貴重な“近距離パフォーマンス”をファン2500人に届け、客席へのダイブも決めた。
今月14、21日には、米・インディオで世界最大級の野外フェス「コーチェラ・フェスティバル」に出演する。ビヨンセ、エミネムら超ビッグネームが集う夢ステージ。苦境を乗り越えて、「プレッシャーはあるけど、旋風を巻き起こしたい」と海の向こうへ、視線を向けていた。