米朝さんが「うまい」と認めた話芸 桂米團治が月亭可朝さん悼む

 落語家・桂米團治(59)が11日、大阪市内で取材に応じ、桂米朝一門最古参の兄弟子で、3月28日に急性肺線維症のため80歳で亡くなった月亭可朝さんを悼んだ。

 型破りな芸人人生を送った可朝さんを「一門の異端と言われながらも、すごく兄貴分的な存在で、言うてはることは正論でした」としのんだ。自身の父で師匠の桂米朝さんの最古参弟子だった可朝さんを「最も米朝イズムを受け継いでいらしてましたし『住吉駕籠』も『怪談市川堤』も、まあ米朝によう似てました」と振り返り「なにより米朝自身が『あいつは、うまいなあ』と、可朝さんの腕を認めてました」と明かした。

 昨年末ごろから体調を崩し、最後は静かに旅立った可朝さん。米團治は「去年の暮れまでは、しょっちゅう電話してたんですけど、それが通じなくなって。電話に出ない人ではないので、なんかおかしいなと思っていたら…」と突然の別れに無念の様子だった。

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