月亭可朝さん偲び…桂ざこば、しんみり“ばくち”エピソードなど語る

 落語家の桂ざこば(70)が12日、大阪市内で行われた「ざこば一門会」に出演し、3月28日に肺線維症で死去した兄弟子の月亭可朝さん(享年80)を偲んだ。

 ざこばは「(訃報を)新聞で見ましてね、びっくりしたな。どう言うていいのか、可朝兄ちゃんだけは…。月亭可朝兄ちゃんが死んだか…」とかみしめるように訃報を聞いた際の衝撃を吐露。

 高座では、賭博好きの可朝さんが、移動時にトレードマークのカンカン帽をひっくり返して周囲から金を集め、賭けを行っていた思い出や、雑誌で開いたページの数字当てなど何でも賭けにしてしまったエピソードを、30分にわたり漫談で語った。「ばくちばっかりやっていた。そういうのが好きなんですね」。懐かしさと愛情があふれた。最後は、「可朝さんはええ人だった」としみじみ。「きょうは可朝兄ちゃんを思って、思い出を話しました」と大好きだった亡き兄弟子の姿を観客に伝えていた。

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