たけし 大杉漣さんの最期に溢れる思い「よかったね」「自分もこうでありたいね」
ビートたけし(71)が14日、TBS系「新・情報7days ニュースキャスター」に出演。2月21日に急逝した俳優・大杉漣さん(享年66)について語り、「自分がいつポコッといくかも分からないけど、(最期は)こうでありたいね」と、最後の日まで役者を全うした生き様に触れた。瞳は潤んでいるように見えた。
たけしはこの日、東京・青山葬儀所で営まれた大杉さんのお別れの会「さらば!ゴンタクレ」に参列。報道陣の取材には応じず、会場を後にしていた。番組では「いろいろあって、記者会見とか逃げて帰ってきちゃたんだけど」と話した上で、大杉さんへの思いを語った。
大杉さんは2月20日午後9時ごろまでテレビ東京のドラマ「バイプレイヤーズ」のロケ撮影に参加。共演者と夕食を共にした後、ホテルに戻って容体が急変。帰らぬ人となった。
「ソナチネ」(93年)で北野武作品に初出演し、以降、北野作品に欠かせぬ俳優となった大杉さん。たけしは、この日の番組で「なんか、不謹慎なんだけど…遺族の方たちには失礼かもしれないけど…一番忙しくて輝いてる時に、漣さん、いい思い出で逝った…って感じがしてね。うらやましい、って言うと失礼だけど、『よかったね』って言っちゃうね。悲しいけどね」とあふれる思いを口にした。
何度も「不謹慎かもしれないけど」「失礼かもしれないけど」と断った上で、「悲しいって言うより『よくやりました』って言う気になっちゃうね」「怒られちゃうかもしれねえけど、『よかったじゃねえか』って思っちゃうね」としみじみと語った。
この日のお別れの会には、たけしをはじめ、笑福亭鶴瓶、遠藤憲一ら関係者700人が参列。故人と親交が深かった、草なぎ剛、木村佳乃らが涙ながらに弔辞を読み上げた。一般ファン1000人も献花台に花を供えた。